各種ソーシャルメディア、youtubeなどの台頭により、集客可能なデジタルメディアはもはやWEBだけではなくなりました。
しかし、それでもWEBメディアは他プラットフォームに比べ最も他者依存度の低いデジタルメディアであり、集客~フォローアップ~決済~リピートと、ビジネスの全領域を柔軟にカバーできる稀なデジタルメディアでもあります。(WEBメディアも基本は検索エンジンに依存していますが、検索エンジンは多数存在する為、特定プラットフォームに依存していません)
WEBメディアの集客で鍵となるのは、SEOです。
私は元々、SEOアフィリエイターからキャリアをスタートさせていますので、SEOには多少詳しいです。
SEOは大きく2つの手法に分かれます。
- 裏技的に上位に目指そうとする手法
- 検索エンジンのガイドラインに忠実に従う手法
浅はかな経営者は裏技的に上位を目指すSEO手法を採用しようとしますが、
そもそも検索エンジンの役割は必要な情報を必要な検索者へ橋渡しすることですから、不必要な情報が不当に上位にランクされていれば、早かれ遅かれそのランキングを下げます。恣意性のあるSEOを行っていようものなら、ドメイン全体にペナルティを与え、一気に圏外へ突き落します。
検索エンジンのガイドラインに忠実に従う手法は本来の意味でのSEO(検索エンジン最適化)です。
SEOは本来、上位に食い込む為の施策ではなく、サイトの意図を検索エンジンに適切に伝える為の施策のことを指します。
アフィリエイターや目先しか考えない会社ならまだしも、ブランド認知を志向する会社や、リピート性のある一般的なビジネスを運営する会社であれば、検索エンジンのガイドラインに忠実に従う手法を採用すべきです。
それがユーザーの検索意図に沿うコンテンツであれば、遅かれ早かれ上位にランクします。
さて、今回はMOZ.comより「How to Rank in 2018: The SEO Checklist(2018年にランクする方法:SEOチェックリスト)」を独自の解説コメント付きでご紹介します。
注:現在、日本において検索エンジンはGoogleがシェア一位ですが、Yahooもシェアが小さくない為、そのことを念頭に読み進めてください。
コンテンツ
1.検索エンジンがクロール、解析可能なURL、コンテンツ
クロールとは、検索エンジンがリンクをたどり、ページ内容を取り込む作業を指します。
リンクやページをたどる際にクロールの際に余計な処理をさせると、場合によってはタイムアウトしてしまい適切にクロールされない可能性があります。
この理由により、記号を含むURLや日本語のURL、動的に生成されるページはひとむかし前はタブーでした。
私は現時点では日本語のページURLを採用しています。それは大項目5で紹介する検索結果ページのことを念頭に置いている為です。
多少のリスクとなりますが、検索エンジンは以前に比べコンテンツをより重視しており、クロールの処理性能も上がっている為、私個人としては細かいルールにはこだわらなくてもいい、と判断してこのように施策を行っています。
2.キーワードリサーチ
検索ユーザーは自身の抱えている問題に対する解決策、回答を求めて検索します。このときの検索に用いられるキーワード、キーフレーズは何かを知ることがビジネスにとって重要なステップとなります。
検索ユーザーの意図に沿った主要なキーワードと、可能であれば関連する準主要キーワード群を用意する必要があります。
もちろん、これらの意図とキーワードに沿ったコンテンツを提供する必要があります。
これらがそろった後に初めてSEO(検索エンジン対策)を行います。
3.検索エンジンによるキーワードと関連性の判断基準を確認
対策するキーワードを決定したら、次にGoogleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索し、検索結果ページを確認します。
この検索結果ページから検索エンジンがそのキーワードとの関連性を何によって判断しているかを推測します。
具体的には以下のように検索エンジンの意図を割り出します。
- 表示されているコンテンツが検索ユーザーの意図に沿っている、と判断されている基準はなにか
- どのようなタイプのコンテンツが求められているか
検索エンジンの意図と実際に表示されているコンテンツ、実際のユーザーの意図の間に乖離があることが分かれば、競合不在のサービスを上位にランクさせられる可能性があります。
4.拡散コンテンツ戦略
コンテンツ戦略のポイントとしては、拡散用コンテンツを作成可能な実績のある人材、チームを採用することです。
拡散用コンテンツは、通常のコンテンツと比較して、リンク構築やソーシャルシェアの増大に大きく貢献する可能性があります。
また、結果として検索エンジン、検索ユーザーからの目線において、信頼性の構築につながります。
可能な限り、拡散コンテンツを作成する為の方策を練るべきですし、最も簡単な方法が優秀な人材、チームの採用、ということになります。
なお、作成するコンテンツは検索ユーザーの問題を解決するか、目的達成に役立つするものである必要があります。
最初の検索結果ページに出てくるどのコンテンツもよいコンテンツをつくることを意識しましょう。
コンテンツが良質なものでなければ、SEO施策は無に帰す可能性があります。
コンテンツ作成の為に人を雇うための予算がないという場合の方法についても念の為お教えしましょう。
コンテンツ作成は質にこだわることもさることながら、
コンスタントに作成し続けられるということも重要な要素です。
いくら極めて良質なコンテンツを作成しても、ある程度、コンスタントに更新しなければ、リピート訪問する機会がなくなり、サイトの存在を忘れてしまいます。
コンテンツをコンスタントにサクセスる方法としておすすめなのが、
- 日常的に体験するエピソードを記事として作成する
- 日常的に接するニュース、記事を参考に解説記事を作成する
方法です。
例えばコンサルタントであれば、守秘義務がそれほど厳しくなければ
仕事で解決した事例を紹介するというのは比較的に簡単にでき、見込み客も集めやすいのでオススメです。
守秘義務が厳しい、もしくはネタがつきやすいビジネスであれば、
提供するサービスに関連したニュース、記事に解説などを加えれば、
ある程度、コンスタントにコンテンツの作成が可能となります。
拡散コンテンツが作成できなくとも優良なコンテンツを地道に蓄積すれば、ビジネスの運営に最低限必要な集客は可能となります。
5.説得力のあるタイトル、メタディスクリプションの作成
Googleは現在もメタディスクリプションを頻繁に利用しています。
そして高い割合で検索結果ページに利用されています。
タイトルはさらに高い割合で利用されています。
URLについてもそうです。
検索エンジンがあなたのページをどのように表示するかは検索ユーザーがページを訪問するかを判断する決定的な要素となります。
メタディスクリプション、タイトル、URLに検索キーワードを利用すること、そしてこれらに関連性を持たせることが重要な施策となります。
とはいえ、私はあまりキーワードを意識していません。
特定のキーワードに焦点を当てるよりも、テーマに焦点を合わせています。
テーマに焦点をあてることで、関連する多様なキーワードからの流入が見込め、
どのキーワードに需要があるかを判断するチャンスを得ることができます。
一種のテストマーケティングですね。
売るものがハッキリしている場合は、キーワードを意識してコンテンツ作成したほうがよいです。
6.主要・準主要キーワード、関連キーワードの活用
関連キーワードはあなたの過去のテキストコンテンツが、検索されたキーワードと関連していることを証明するために重要であると検索エンジンがみなす、意味的に関連しているものを指します。
検索エンジンにあなたのコンテンツが関連していることを証明するためには関連するキーワードをページに掲載する必要があります。
7.リッチスニペット、スキーママークアップを活用する
これはすべてのサイトで必要なわけではありません。
これらを施策することでGoogle検索結果ページ上に視覚的なUIが表示されるようになります。(画像やレビュー点数、ニュース表示など)
適切なコンテンツがないとなかなか利用する機会はありません。
ただし、表示すると視覚的に差別化ができる為、活用する機会があればぜひ対応したい施策となります。
8.ページのロード速度を改善する
大項目1でも述べたように、ロード時間はクロールに影響します。
また、ロード時間の改善はユーザー目線としても非常に重要な項目となります。
このほか、セキュリティの確保も重要です。
特にGoogleは近年、セキュリティのチェックに厳しくなってきています。
今後、HTTPSの実装は必須になりそうな流れとなっています。
9.拡散を手伝ってくれる人を探す
もし検索ニーズに対して素晴らしい回答を保有しているならば、拡散を手伝ってくれる人を探しましょう。
拡散用コンテンツはリンク構築に役立つことはもちろん、口コミ効果で大きなソーシャルメディアから無数の見込み客を引き連れてくれます。
また、これらは検索エンジンのクロールを促します。
解説
以上、いかがでしたでしょうか。
私にとってはほとんどが当たり前の内容でしたが、HTTPSの実装が今後、必須となるかもしれない点については、以前にはなかった流れとなります。
とはいえ、あまり難しく考えすぎなくてもよいと思います。
タイトル、メタディスクリプション、コンテンツ内容についてはテーマに沿った文章を作成していれば、必然的に関連するキーワードを使用するはずです。
タイトルについては注目されることを狙って、奇抜なタイトルにしないことぐらいが気をつけるべき点となります。